海外にいようが、どこにいようが、必ずしなければならない生理現象、排泄。
仕方ないよね、にんげんだもの。
でもアメリカってどんなトイレなのか心配!という方のために、アメリカのトイレ事情を解説していきます!
アメリカのトイレ、日本と比べて良いところ
アメリカのトイレ、基本的な造りは日本の洋式トイレと同じです。
ただアメリカ人の体格に合わせた設計のため、日本の便器に比べ、座ると高さがあります。
座ってみると、足がぶらぶらしてちょっと心もとないかも…(私の足が短いだけ?笑)
実際にアメリカのトイレを日常使いする中で、日本よりアメリカのトイレのココが優れていると思う点について挙げていきます!
アメリカのトイレの良いところ①ハンカチ要らず
アメリカのトイレの良いところとしてまず挙げられるのは、ハンカチを持ち歩かなくていいことです!
というのも、アメリカの公衆トイレにはかならずといっていいほどハンドペーパーやハンドドライヤーがついているから手を乾かすのには困りません。
日本でもハンドドライヤーがあるところが最近は多いですが、アメリカのトイレは体感ほぼ100%何かしら手を乾かす設備がついています。
日本では持ち歩いていたハンカチを持ち歩かなくても良いアメリカのトイレ事情、楽ちんで好きです。
日本のハンドドライヤーに比べてパワーも音も大き目です。
ハンドペーパーの機械は電動式と手動式があります。
電動式は下の感知レーザーのところに手をかざすと一回分の紙が出てきます。
(壊れていて動作が止まっていることも結構あるので手をぶんぶんやってみて動かないなら他のを探した方がいいかも)
手動式は機械を右側にあるレバーをくるくる回したり、何度か押したら紙が出てくる仕組み。
こんなに紙使っていいんかいなというエコ的な観点でちょっと不安にはなりますが、ハンカチを取り出さずとも手を乾かせるのはアメリカのトイレのとても良いところだと思います。
アメリカのトイレの良いところ②おむつ替えシートが男女問わず割と設置されている
アメリカのトイレの素敵だなと思うところは、おむつ替えシートの設置率が高いことです。
正確な統計がないのであくまで体感上の話になりますが、乳幼児連れで外出して、おむつ替えの場所に困ることがあまりありません。
こんなトイレにも…!というところにもちゃんとおむつ替えシートが用意されていたりします。
子連れが多い場所(動物園やテーマパーク、ショッピングセンター、大型レストラン、空港など)のトイレではほぼ100%オムツ替えシートがありました。
逆に、あまり子連れがいかないような場所(若者向けのバー、小さめの飲食店)やスペースに限りのある場所(ダウンタウンのお店や個人経営っぽいアジア系スーパーなど)はついていないこともままあるので注意です。
男性トイレは、おむつ替えシートがないことの方が多いかも。でもファミリートイレ(多目的トイレ)が併設されていることが多いので、そちらを利用することが多いです。
男性でもオムツを取り替える場所があるので、外出時に子どものオムツ替えを夫と分担することが出来て助かります。
アメリカのトイレの良いところ③生理用品が手に入りやすい
これは女性トイレ限定の話ですが、生理用品の販売マシンが設置されていたりします。
日本でも大き目の店舗などで見かけますが、アメリカの方が見かける率が高いように思います。
驚いたのが、中には無料で生理用品がゲットできるマシンも割とあるところ。
キャッシュレス化が進む今、硬貨を手持ちしていないことも多々あるので緊急時にこれは助かりますね。
アメリカトイレの良いところ④男性用トイレのプライバシー対策がしっかりしている(トイレもある)
これは男性トイレ限定の話ですが、アメリカのトイレの良いところとして、立ち小便器の隣の衝立がしっかりある場合が多いです。
隣の人の視線を気にせずトイレを利用できるので、心理的ストレスが少なく利用できます。
日本のトイレのように衝立がないトイレも多々あります。体感上3,4割は衝立がある印象です。
アメリカのトイレ事情、日本と比べて悪いところ
文化が違えばトイレも違う。
特にトイレに関しては、日本はトイレ先進国。
ウォシュレットや音姫など、日本では快適にトイレを利用できる工夫がいっぱい。
そんな国で育った私たちにとっては、アメリカのトイレはちょっとなーと思うところもけっこうあるわけです。
アメリカで暮らしていて、最初は慣れなかった点や、ここはイマイチだなと思う点を紹介します。
アメリカのトイレ事情の悪いところ①公衆トイレが少ない
アメリカでまず困ったのが、公衆トイレが少ないということです。
日本だと、当たり前にある(清潔で安全な)トイレが外出先でなかなか見つからない!ということも。
大型のショッピングモールやチェーン店のトイレが比較的利用しやすいので、お出かけの際は、どこでトイレに行くか事前にシミュレーションしておくとスムーズかも。
近くにあるトイレを検索できるアプリもあるので、新しい場所へ行く際は事前にインストールしておくと安心です。
アメリカのトイレ事情の悪いところ②場所によっては汚い&危険
アメリカのトイレでここはいまいちというところは、日本のトイレに比べると汚かったり、危険なことがあるという点です。
そもそも、トイレは個室になりセキュリティカメラの設置も出来ないことから、犯罪の温床になりやすい場所です。
公衆トイレは誰でもアクセスできるため、治安の悪いエリアでは慎重に利用しましょう。
体感上、窓に鉄格子がはめてあったり、路上にゴミが散らばっている、ホームレスがウロウロしているエリアは危険信号。
トイレも、落書きが凄かったり、掃除が行き届いていない、なんとなく暗い雰囲気だったりすると、利用を控えた方が懸命かも。
こうだったら絶対安全!といった基準はないので、少しでも嫌な感じがしたら、利用しないことが大事だと思います。
ちなみに、カフェやレストラン、ショッピングモールのトイレにセキュリティ上鍵がかかっていることがあります。
(あくまで体感上ですが、治安の悪いエリアはそのような対策がしてあること多し)
店員さんにトイレを利用したい旨申告すると、暗証番号やトイレの鍵を貸してくれます。
(Excuse me,I would like to use a restroomで伝わると思います)
アメリカのトイレ事情の悪いところ③トイレの下がガラ空き
アメリカのトイレを利用する上で、戸惑ったことが、トイレの個室の仕切りの下がかなり空いているということです。
日本のトイレは、個室がしっかり壁でおおわれており、隣に人が入っているか分からないくらいが一般的です。
大してアメリカのトイレは、隣の人がどんな靴を履いているか分かるくらい下が空いています。
セキュリティ上、個室で閉じ込められてしまった際に下から通り抜けられる仕様なんだと思いますが、隣の人の足が見えるのはけっこう落ち着かない…
が、数回も利用すればだんだん慣れてはきます。
アメリカのトイレの流し方
アメリカのトイレの流し方は、日本と基本的には変わりません。
ただ、アメリカのトイレは自動洗浄型が多いこと、そしていくつか日本ではあまり見かけないパターンのボタンがあり戸惑うこともあったので代表的なものを紹介します。
まずは、自動洗浄型のトイレです。
トイレから離れると流れます。流れる音は大き目なのでちょっとびっくりするかも。
我が家の3歳の娘はこのタイプの流れる音が怖いようで、毎回トイレに入るたびに「このトイレ、勝手に流れるトイレ?」と確認してきます笑
なんらかの理由で自動で流れない場合は赤い矢印でマークしたボタンを押せば流れます。
こちらはボタンを押し込むタイプのトイレ。流す水の量を選べます。
そのほか、日本でもよく見かけるレバー式のトイレなどがあります。
アメリカのトイレの鍵の開け方
公衆トイレの鍵の開け閉めも、基本的に迷うことはありませんが、いくつか戸惑った例を紹介します。
まず、回して開けるタイプのトイレの鍵。
回すことにはそこまで戸惑いはありませんが、このタイプは建付けが悪いことが多く、うまく壁側の穴に鍵の出っ張りがハマらず鍵が閉まりにくいことが多いので要注意。
こちらのつまみで開閉するタイプのトイレの鍵は開け閉めに戸惑うことはないと思いますが、ドアの隙間があきすぎており、割と中の様子が丸見えで恥ずかしい…(アメリカのトイレ、建付け悪いこと多しです)
アメリカにウォシュレットはあるのか?
残念ながら、アメリカにウォシュレットは基本的にありません。
まず見かけないウォシュレットですが、アメリカでも見かけた貴重な場面をお伝えすると、
- お金持ちの家
- 日系のスーパー(かなり大手)
- 日系の会社
でウォシュレットを見かけました。
ちなみにアメリカの家で見かけたウォシュレットはこちら↓
つまみを捻って水圧を調整するというシンプルな造りでした。
公衆トイレなどではウォシュレットはまずありませんので、そのつもりでご利用を。
ウォシュレットがなければつければ良いじゃない。自前でウォシュレットを導入した体験談
ウォシュレットがないと、QOLが数段下がると豪語している我が家笑
駐在員として数年のアメリカ滞在が見込まれたので、思い切って買っちゃいました、ウォシュレット。
という訳で我が家にはウォシュレットがついており、快適なトイレライフを(自宅では)送っております。
便座が温かくなる機能も地味にありがたいです。
Amazonで購入し、説明書を見ながら素人でも取付できました!あるとないとでは生活の質が違うので長期滞在者にはオススメ!
アメリカの公衆トイレって有料なの?
アメリカの公衆トイレは有料ではありません。
今のところ、お金を取るトイレはアメリカでは見たことはありません
(ヨーロッパでは割と一般的ですよね)
ただし、前述の通り、トイレに鍵がかかっており、お店の利用者のみトイレ利用可となっているところや、店員さんに申告しないと使えないトイレも存在します。
アメリカのトイレマナーは?
アメリカのトイレマナーは、基本的に日本と変わりません。
前述の通り、ハンドドライヤーかペーパータオルが設置してあるケースがほとんどなので、ハンカチを持ち歩くマナーはアメリカには存在しません。
(ハンカチを使っている人も、売っているところも、アメリカでは見かけたことないです)
アメリカには、日本の音姫のようなプライバシーを守る消音機能は存在しませんが、排泄音などあまり気にしない文化のようです。
子連れでアメリカのトイレを利用する際の注意点
アメリカに限った話ではありませんが、子ども連れでトイレを利用する際の注意点は、子どもから絶対に目を離してはいけません。
出来れば同じ個室内で待たせるのがいいと思います。
もし難しいようであれば、すぐ近くに立たせ、常に声掛けをして存在確認を。
また、子どもが異性の親とトイレを利用することについては、日本より厳しい目が向けられている気がします。
少し話がずれますが、アメリカの保育園では、トイレトレーニング中の2,3歳の幼児でも、先生が幼児とトイレに篭ることはまずしません。
トイレの外から声掛けをし幼児が自分で用を足せるようフォローをする形で、個室で2人きりになることは(幼児虐待にあたる可能性があるため)可能な限り避けます。
日本では、異性の親と子どもがお風呂に入るのは一般的ですが、アメリカで日本人の女の子が父親とお風呂に入っている旨学校で話ししてしまい、幼児虐待として通報された例もあるようです。
よって、男の子がママと一緒に、女の子がパパと一緒にトイレを利用する際はファミリートイレの利用を。もしくは同性の親と利用するのが無難です。
子どもが異性のトイレを利用することについてのアメリカ人の肌感覚は以下の記事が参考になりました↓
アメリカのトイレマメ知識①性別は自称で入れるところが増えてきている
日本でもLGBTQへの配慮について意識されつつありますが、アメリカの方が進んでいる印象があります。
トイレに関しても、「自認する性でのトイレ利用を当店は推奨します」といった張り紙を見かけることも。
ファミリートイレの設置も、日本より多い印象なので、LGBTQへの配慮の点ではアメリカのトイレの方がリードしている印象です。
アメリカのトイレマメ知識②オストメイト対応トイレは普及していない?(体感上)
一方、オスメイト対応トイレに関しては、日本の方が進んでいるように感じます。
日本では多目的トイレなどでオスメイト対応のシンクを見かけたりしますが、アメリカでオスメイト対応トイレを見かけたことが未だありません。
ファミリートイレでもオスメイト対応のタイプを見かけたことがないのですが、アメリカにお住まいのオスメイトの方はどうしているんでしょうか…?
あとがき
アメリカのトイレ事情についてアメリカで生活する者の目線から現状をレポートしました。
アメリカのトイレは、一部のエリアを除いて基本的には清潔であり、利用方法もそんなに戸惑うことは少ないかと思います。
とはいえ、治安の悪い場所では目の届きにくいトイレは危険スポットにもなりえるので、慎重な利用を心掛けたいものです。
この記事が、皆さまのアメリカでのトイレライフの一助になったら幸いです。
ではまたっ
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