- アメリカでの子ども(0歳~4歳)の預け先を知りたい
- プリスクールとデイケアは何が違うの?
- どうやってプリスクール/デイケア探しをすればいい?
アメリカに引っ越してきて、乳幼児連れがまず直面する、預け先どうする問題。
アメリカで2人出産し、3人の乳幼児(0~4歳)を育児中の駐妻、からしがデイケア・プリスクールの探し方について解説します!
デイケアの探し方、登園後の様子など、赤裸々に綴りましたので、どなたかの参考になればうれしいです!
預け先の目星はついてるけど、どう問い合わせたらいいか分からないという方はこちらをチェック。
アメリカでの乳幼児の預け先の種類
とはいえ、日本とだいぶ保育事情が違うアメリカ。
アメリカでの乳幼児(0歳~3歳)の預け先にはどんな選択肢があるのか、調べることから始まりました。
アメリカの乳幼児の預け先は、大きく分けて、プリスクール、デイケア、自宅経営系の教室、託児つきのジムや習い事などがあります。
それぞれ詳しく説明します。
①プリスクール
日本でいう幼稚園のような運営です。
近所では、9:30-12:30などのスケジュールが多く、お弁当持参。
2歳児は義務教育ではないので通園バスは基本なく、親の送迎が必要。
送り迎えの時間帯も指定されている。そして園によっては、満3歳になってアメリカの新学期である9月を迎えていること、オムツがはずれていること、など入園条件は厳しめ。
②デイケア
日本でいう保育園のような立ち位置ですが、親の就労状況は特に問われません。
その代わり日本のように行政が費用負担をしてくれることもないので、プリスクールと比べ費用はお高め。
8:00-18:00など預かり時間は長い。家庭のタイミングで登園・降園が可能。
③家庭保育型の教室
資格を持った先生が自宅で運営している。現地の先生や日系の先生など様々。
我が家の近くでは、午前中だけ、午後だけなど3時間程度の教室が多い。
口コミで募集が広がるのでネット経由では見つからないこと多し。
④託児所付きのジムや教室
親がジムや教室に通っている間、託児可能な託児所つきの施設を利用するのも手の一つ。
親が施設内にいないといけないこと、2-3時間という預けられる時間の制限があるのが難点。
他にもベビーシッターを雇うなど色々選択肢はありますが、当時の私の選択肢はこんなところでした。
私の判断~まずは週2でデイケア~
日本でも保育園に通っていた娘。
私もその生活リズムに慣れていたこともあり、プリスクールなどの短時間預かりよりも通う日数は少なくてもいいからデイケアに行ってもらおう!と割と早く気持ちがきまりました。
ただ、駐在員の周りのご家族はプリスクールに通わせている世帯が多く、デイケアの情報があまりなかったのもあり、デイケア探しは迷走することに…。
何を軸にデイケアを探したのか(今考えると違ったと思う軸…)
ではどういった軸でデイケアを探したのか…
当時の私は、自宅からのアクセス、費用、先生の雰囲気を重視していました。
結果、当時いいと思ったデイケアに巡り合えたものの、すぐにやめてしまいました…
視点①:アクセス
デイケア探し、まず気にしたのは場所でした。
当時ペーパードライバーかつ妊婦だったので、おなかが大きくなって徒歩移動になっても通わせられるくらいご近所の園がいいなあと思いGoogle Mapで近所のデイケアを検索し、かたっぱしから電話する作戦を取りました。
でもこれ、今考えるととんちんかんだったなと思います笑
もちろん家から近い方がなにかと便利ですが、大都市を除いて車社会のアメリカ。
よほど都会でないと徒歩圏内の園なんてそうそうありません。
逆に車で移動することを考慮すると、日本より渋滞も少なく、道路事情がいいので、エリアにこだわるよりももっと他の軸でデイケア探しするべきだったなと思います。
視点②:コスト
家に近いデイケアをかたっぱしからあたってみて、まず聞いたのは保育料です。
というのも、アメリカの保育料は日本と比べるとほんとーうに高い!州やエリアによって大きく違いはありますが、私の住んでいるエリアだと週2だと、かなりお手頃な園に絞って探しても
- 週2:月額$500~$700
- 週3:月額$800~$1100
- 週5:月額$1300~$1500
と、かなりお財布に厳しめ。
資本主義が徹底しているアメリカ、もちろん教育や設備・人員に力を入れている園はもっと高額になります。
日本は行政が負担してくれる割合が相当高かったんだなあ…としみじみ感じました。
一方で、アメリカにやってきて地獄のワンオペ育児が続くなか、子どもをみるということがいかに重労働か身に染みて分かっていた時期だったので、育児を肩代わりしてもらう時間、どこまでのコストなら許容できるかという視点で考えることにしました。
将来的に習い事や他の預け先とも組み合わせること、近い将来下の子がうまれいずれその子の託児料もかかることなどを考慮し、とりあえず週2という結論にいたりました。
それでもやはり安いに越したことはないので(笑)、リーズナブルな園は積極的に見学するようにしました。
視点③:先生の雰囲気
園見学する上で見ていたのは、先生の雰囲気です。
私に対してはもちろん、連れていった娘に対してもフレンドリーに接してくれるか、娘の反応はどうかをよく観察しました。
特に、娘はかなり人見知りする性格なので、反応が薄い子どもに対しても粘り強く遊ぼうとしてくれるかを見ていました。
こんな感じで、比較的家の近くで、リーズナブル、先生方の雰囲気のいい園を見ていたのですが、今振り返ってみるとポイントがずれていたと思います(そして案の定事件が…)
後日談について気になる方はこちらをどうぞ↓
どうやってデイケアを探したのか
アメリカに来たばっかりの状態で、どうやってデイケアを探したのかについて説明します。
当時の私がやったことは、以下のとおりです。
- グーグルマップでデイケアを検索
- SNSの書き込みをチェック
- 在米日本人の口コミをチェック
それぞれ詳しく説明しますね。
グーグルマップ
先述した通り、まずは近場から、と思ったので、Google Mapでデイケアを検索、近くて口コミが良さそうなところにかたっぱしから電話してみました。
でも残念ながら、値段が高すぎたり、そもそも空いていなかったりでなかなかこれだ!と思う園に出会えず…
<参考>オススメのデイケア検索エンジン(Google Map以外)
当時は存在を知りませんでしたが、こんな便利な検索エンジンも存在します!
どちらも住んでいる地域のZip code(郵便番号)を入力すると最寄りのデイケア一覧が検索できます。
Winnieはデイケアやプリスクールを専門に検索可能。子どもの年齢や今空きがあるかなど検索を絞れるので使いやすいです。
Yelpはレストランやお店などの検索エンジンですが、デイケアも検索すると出てきます。
利用者が多いので口コミが見つかりやすいのが利点。
次に取り組んだのは、FacebookなどのSNSでの地域コミュニティでの情報収集です。
Facebookには、”〇〇(地域名)Parents In the Know”(〇〇地域の保護者の集まり)といったグループがあることが多いので、そこで情報収集しましたが、結論から言うとこれもあまりヒットしませんでした…
よく名前のあがるデイケアは人気園のため、全然空いてないんですよね…
日本人コミュニティ
最後に取り組んだのは、SNS上の日本人コミュニティへの聞き込みでした。
場所にもよると思いますが、facebookやインターネットサイト、LINEグループなどで、日本人コミュニティが形成されている場合があります。
そのようなコミュニティ内でデイケアを探している旨問い合わせることで、結果直接の知り合いにはいなかったデイケア利用している(していた)日本人の方の声をいくつか聞け、オススメされた園にアプローチすることで無事預け先が決まりました。
まずは電話でデイケアに問い合わせ
日本人コミュニティでおすすめのデイケアを紹介してもらい、そのうち一つが家からも近そう!ということでさっそく電話してみました!
ちなみに、デイケアあるあるなのですが、保育料がホームページには記載されていないことが多いので、情報収集のため、まずはデイケアに電話してみる必要があります。
とはいえ、慣れない英語での電話、聞きたいことが迷子にならないように、事前に聞きたいことをある程度まとめてから電話するようにしていました。
デイケアへ電話するときの流れ
アメリカで保活をする一番の鬼門は、「英語での問い合わせ」ではないでしょうか…
電話越しで英語で質問するのはとても大変な作業だと思います。
事前にどんな内容を聞きたいのか十分にシミュレーションしてから電話をかけると、聞き逃しがなくスムーズかと思います。
こちらの記事で、プレスクール/デイケアへ聞くことリストを解説しているので、合わせて確認してみてください。
なぜすぐに保活を開始したのか~渡米した当時、とにかくメンタルがやばかったから
渡米して2週間でなぜ保活を開始したのか、シンプルに私が限界だったからです…
実は私、学生時代に海外に住んだ経験があり、渡米前まで、海外での新生活立ち上げにそこまでハードルは感じていませんでした。
でも今回は、学生時代とは事情がいくつも違い、渡米後すぐ精神的にけっこうまいってしまいました…
原因①:アイデンティティ・ロス(フルタイム勤務からの急転換)
精神的にきてしまった大きな理由がこのアイデンティティ・ロスだと思います。
学生時代の海外生活は、学業を頑張るという自分の明確な目標もあり、行く場所もありました。
でも今回は夫の海外赴任帯同…もちろん家族を運営するという大きなミッションはあるのですが、属する組織もなく、誰とも会話することなく家に子どもと二人きり、という環境にすっかりまいってしまいました…
原因②:家が整ってない
我が家は家族の渡米とほぼ同時で荷物を送ったので、アメリカの広い家にはほぼ家具がない状態でした。
テレビもなければ、ソファーもない…子どもは限られたおもちゃと遊びのバリエーションにすぐ飽きる…
ペーパードライバーでの渡米だったので逃げ場もない、そんな環境での育児にすぐに限界を感じました。
原因③:子どもも不安定and妊婦で身体が重い
そんな感じで何もない家に閉じ込められた挙句、時差ボケやはじめてのフライトでの疲れもあり、当時2歳の娘も不安定な日が続きました。
私は当時妊娠5か月であり、つわりはおさまってきていたものの体力がなく、そんな娘のイヤイヤにどんどん疲弊していきました。
というわけで、このままじゃ私が元気になれない、私が元気でなければ娘も笑顔にできない!
と危機感を感じ、娘と離れ一人で息継ぎをする時間の確保が必要だと感じるようになりました。
デイ
デイケアに電話した結果、当日見学に!
では実際電話してみてどうだったのか…私のあたふたした英語も辛抱強く聞いてくれてとても親切な対応をしてくれました。
ぜひ見学したい旨伝えるとyes anytime!とのこと。とにかく早く園を決定したかったので、
ダメ元で今日行ってみていいか聞いてみると快諾!指定された時間に見学に行きました。
実際に会ってみても、とても気さくな先生で、こちらの理解度に合わせて丁寧に説明してくれ、園の様子も細かく紹介してくれました。
連れて行った娘にも気さくに何度も話しかけてくれ、こんな先生のもとだったら安心そうだなあと入園決定!
その夜家族会議の上、後日園に入園したい旨電話を入れました。
デイケアの入園時の手続き
デイケアの見学をして翌日には入園したい旨電話を入れました。
さいわいwaitingもかかっておらずすぐに入園できるとのことだったのですぐに入園手続きに入りました。
ちなみに、もしwaitingがある場合は、waiting listに入れてもらう必要があり、たいていの場合、リストに入れてもらうための費用が別途かかります。
デイケアの入園手続きについて、園によって異なる点もあるかもしれませんが、私が経験した実際の流れについて説明します。
まず登録料を支払う
waitingがかかっていないとはいえ早いもの順なので、見えないライバルがいる可能性も…まずはResistration Fee、Depositの支払を行い、席を確保しました。
支払方法は園にもよりますが我が家は直接現金を持っていき、園で支払ついでに持ち物や登園日の確認、入園資料や書類の受取をしました。
これで席は確保できたので一安心です!
持ち物の用意
つづいて持ち物の準備です。上に記載した通りのものを買いそろえ、ものによっては名前を記入したりしました。
とはいえ、名前書きのルールも日本の園ほど厳しくないので、誰のか分かればOKというスタイル。
園で脱ぎ履きする長ぐつやオムツのパッケージ、水筒には名前書きしましたが、替えの洋服などは名前書きしなくても特に何も言われませんでした。
入園書類の準備・当日持参
入園書類を家で記入します。
大まかな内容として以下の通りです。
- 家庭の基本情報(家族構成や住所・電話番号)
- 迎えに行く人や緊急連絡先の記入
- 子どもの成長度合(トイトレは出来ているか、発語の状況、性格、気になっている点など)
- 子どもの注意事項(食べ物アレルギーの有無や、宗教上の禁止事項の有無、病歴など)
- 同意書関連(緊急時に子どもを代理で病院に連れて行っていいか、子どもの写真を園のSNSに使用していいか、など)
- 担当医の診断書(所定の用紙に担当医に記載を依頼)
<注意>
家族以外の緊急連絡先の記載を求められると思います。
上司・同僚や友人に記載していいか確認をとっておきましょう
我が家は夫のアメリカ人上司に許可を得て記載しました
どう書いていいか分からなかったところは付箋をつけ初登園の際に持参、その場で説明をしてもらい記入しながらどうにか完成し提出しました。
担当医の診断書に関しては、初登園から30日以内に提出してねとのことだったので、娘の担当の小児科医に用紙を持参し、書いてもらったものを後日提出しました。
デイケア初登園~慣れるまで
渡米してすぐデイケアを探しはじめ、運よく1か月程度でデイケアへの入園が決まりました。
日本の保育園とは違い、席があって、提出書類が一定揃っていれば、すぐにでも登園していいよ、とのこと。
一日でも早く通ってほしかったので、すぐに登園日がやってきました。
慣らし保育はありませぬ
初登園は娘は緊張気味でした。
私から離れるときは、やはり大泣きしてしていました。
日本の保育園で慣れているとはいえ、日本人はおろかアジア人もいないクラスだったのでさぞかし不安だったと思います。
日本の保育園だと慣らし保育として最初は数時間の預かりからスタートする場合がありますが、アメリカのデイケアは慣らし保育というものはありません。
(もし気になるようなら、親が自主的に早く迎えに行けばいいというスタイル)
デイケアの様子を確認できるアプリで様子をチェックしつつ、当日は早めにお迎えに行きました。
1週間もすると泣かずに登園できるように、でも日による
やはり初日は泣きましたが、数日で慣れ、泣かないで登園できる日もでてきました。
でもやっぱり体調や気分によって泣いてしまったり、なかなか私と離れられず先生に引き取ってもらい、泣き叫ぶ娘の声に後ろ髪ひかれながら園を出ることも…
アプリで先生がまめに園での様子をアップしてくれたので、もう泣いてないのを確認できてとても安心できました。
体調や気分によって、朝は泣いてしまうこともありましたが、お迎えのころには夢中で遊んでいる姿も見ることができるように。
そのうち園での生活が楽しくなったようで、泣かずに登園できるようになってきました。
おわりに
現在3歳と0歳を絶賛育児中です。
今でこそ、アメリカでの育児、楽しいことがいっぱいあって毎日大騒ぎしつつも楽しくやっていますが、流れができるまでは本当に大変でした…
渡米してすぐ、慣れない土地で預け先を探したり、英語で問い合わせたりするのは本当に大変だと思います。
この記事がアメリカで育児に追われる同志の方のお役に立つことを願っています。
ではまたっ
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