こんにちはっ
アメリカ駐在帯同中のからしです。
我が家には3人の乳幼児がおりまして、1人目は日本で出産、2人目と3人目はアメリカで出産しとります。
日本で出産・育児していた頃は身近な存在だった母子手帳、果たしてアメリカでは必要なのか?そもそもどうやって手に入れるのか?そのあたりを個人的意見も交えつつ解説していきます!
母子手帳ってなに?
日本で育児した経験のある方にはなじみ深い日本の母子手帳。
母子手帳とは、妊娠5週目以降の妊婦へ、市町村から配布される手帳で、妊娠の経過や出産の様子の記録、生まれた子供の健康状態や予防接種の管理などに使用されます。
JICAのデータによると、全世界の約16%の子どもが母子手帳を使用しているそうです。
なんと1942年から導入されている日本発祥の文化で、アジアを中心に広がりつつあるそう。
母子手帳の主な役割
母子手帳のおもな役割としては以下のとおり。
- 母子手帳を持ち運ぶことによって、違う病院にかかっても情報を正確に伝えられる
- いつでも病歴・予防接種歴などを見返すことができる
- 親子間のコミュニケーションツール
〇〇の予防接種はいつ打った?など自宅でいつでも確認できるのはいいですね。
また、妊娠や成長の記録を細かく記せるので、将来子どもと一緒に見返すこともできるのも魅力だと思います。
日本で出産・育児する際母子手帳はマスト
日本で出産・育児する場合、母子手帳はマストアイテムです。
まず妊娠時の検診ではかならず母子手帳を持っていくことになります。
妊娠初期に、自治体に交付してもらうのが、母子手帳と妊婦検診用の補助券。
日本は妊婦検診は保険適用外なので、母子手帳と一緒に発行される検診の補助券を使用し、妊婦検診費用の割引を受けます。
妊婦検診時には、補助券と一緒に母子手帳も医療機関に提出し、必要に応じて妊娠の経過など医療機関に記入してもらいます。
また、子どもが生まれてからも、子どもが病院にかかるには母子手帳を持参して、既往症や予防接種歴をチェックしてもらいます。
小児科を受診する間(大体5,6歳くらいまで)は母子手帳を医療機関に提出することが多いようです。
つまり、妊娠初期から子どもが小学校に入学するくらいまで、母子手帳は欠かせないものなんです。
アメリカに母子手帳はあるのか?
結論から言います、アメリカに母子手帳はありません。
アメリカでは電子カルテで子どもの情報を管理しているのが一般的。
予防接種歴など、かかりつけの小児科はもちろん、ERなどでかかった病院でも情報共有がされるシステムが整っています。
よって、患者側が情報を持ち運ぶ必要がなく、母子手帳というものは存在しません。
データで医療機関間で情報共有されているアメリカの方が先進的で便利ですね♪
母子手帳がないとどういうとき困るの?
アメリカで母子手帳がないから困る場面は正直あまりありません。
が、しかし!アメリカで生まれ、アメリカで育つ分には問題ありませんが、もしいつか日本に帰国して育児が続くのであれば母子手帳文化の日本で母子手帳がない状況はちょっと大変かも。
日本で育児する可能性があるなら母子手帳は準備した方がベター
日本で育児する可能性があるなら母子手帳は準備した方がいいでしょう。
日本で母子手帳が必要な理由は次の2点。
- 小学校入学くらいまでは病院受診の際に提出を求められることが多い
- 予防接種の証明として学校などから提出を求められることがある
日本で広く浸透している母子手帳。
妊娠中から、小学校入学くらいまでは持ち歩くことが多いのではないでしょうか。
子どもが医療機関を受診する際だけでなく、入園時や入学時の予防接種の証明として、母子手帳の提出を求められることもあるんだとか。
大学でも提出を求められたなんてケースもあるようなので、日本で育児する可能性があるのであれば母子手帳は用意した方が無難かもしれません。
アメリカでの母子手帳の選択肢
アメリカで育児する間、母子手帳はどうするのか。
アメリカで母子手帳を使う場合、選択肢は次の3つです。
- 日本から持ってきた母子手帳を使う
- 英文母子手帳を取り寄せる(日本で通販)
- 日本語の母子手帳を取り寄せる(日本で通販)
それぞれ解説していきますね。
日本から持ってきた母子手帳を使う(日本で妊娠・出産した場合)
1つ目。日本から持ってきた母子手帳を使うということ。
日本で妊娠した場合、もしくは出産した場合は、日本で母子手帳の交付を受けているかと思います。
その母子手帳をそのままアメリカに持ってきて使うという方法です。
とはいえ、母子手帳は日本語で記載されているので、アメリカの医療機関で提出してもなんのこっちゃとなる場合が多いと思います。
自身で母子手帳の説明を英語でして医療機関に記入してもらうことも可能ですが、こちらの意図が伝わらなかったり、看護師さんらの手を煩わせてしまう懸念があるため、帰宅後に検診結果や予防接種の記録を自分で日本語の母子手帳に記載するという手が効率的です。
英文母子手帳を使う
アメリカで妊娠・出産して母子手帳の交付を受けられなかった場合でも母子手帳をもらえる可能性はあります。
英語が併記されている母子手帳があるのをご存じでしょうか?
海外出産される方や日本で出産される外国の方向けに作られたもので、日本語と英語で記載されています。
日本語・英語両方書いてある分、サイズがA5と、普通の母子手帳より大判なのが特徴的です。
日本の自治体では、その自治体に住んでいる間に妊娠したか、その自治体で出産する方でない限り貰えないので、必要な方は通販で購入しましょう。
これを使用すれば、英語で書いてあるので、アメリカの医療機関へ記載を求めるのも少しラクになるかと!
ただし、日本人に馴染みのない医療機関だと「なにこれ?」からはじまるので、その点の説明は自分でしなければいけませんが…
日本語の母子手帳を取り寄せる(アメリカで妊娠・出産した場合)
アメリカで妊娠・出産した場合、日本で母子手帳を交付されるタイミングがありません。
(母子手帳の交付には、住民票が必要なのでアメリカ在住者の妊婦は日本の自治体からゲットすることは出来ません)
日本での通販のみですが、以下の書店で「20年をつづる母子健康手帳(2024年版)」母子手帳の取扱いがある模様。
(10/14更新)残念ながら8月末時点で今年度分の母子健康手帳は販売終了になってしまったようです。
3人アメリカで育児中の我が家の場合
我が家には3人乳幼児がおりますが、いずれも妊娠初期は日本にいたため、日本の母子手帳を持っています。
日本語の母子手帳は手元にあるものの、英文母子手帳もあった方がいいかなと思い、渡米の際には子どもの人数分、英文母子手帳を購入し、持っていきました。
が、英文母子手帳、個人的には「使っていません」し「いらなかった」なと思います。
母子手帳はそもそも、日本独自のシステムであり、アメリカには存在しません。
子どもの検診の度、看護師さんに母子手帳の概要を説明し、数値を書いてもらったりするのも面倒になり、帰宅後自分で日本の母子手帳に書くようになりました。
(最近はそれすらめんどくさくなり数か月母子手帳を出すことすらしてません…笑)
我が家がお世話になっているアメリカの小児科では、希望すればいつでも予防接種の接種歴の一覧表をプリントアウトしてくれるので、本帰国前にそれを書き写せば(なんならそのプリントした紙を持って帰れば)いいかなと思っとります。
そして、英文母子手帳、とにかく大きいんですよね。
日本語のと英語の2冊あると嵩張りますし、ややこしい。
今後駐在終了後も日本で母子手帳を使うことを考えると、日本語のもともとの母子手帳に一本化しておいた方がラクだと思います。
紙媒体以外にアプリで成長記録を管理
子どもの身長や体重などの成長記録は、紙媒体ではなく、アプリで記録しています。
我が家が使用しているのは「育児記録ぴよろぐ」です。
それぞれの子どもの記録を同じアプリでできるので、兄弟で成長具合の比較も出来て便利です。
日本では母子手帳の電子化がすすんでいる
マイナンバーカードと併用して、色んな行政サービスの電子化がすすめられている日本。
2024年度から、母子手帳の電子化を進めると政府から発表があったようです。
将来的に、マイナンバーカードがあれば手帳を持ち歩かなくてもどの自治体でもスマホ1つで受診できるのはいいかなと思う反面、海外での受診結果などはしばらくは反映されないと思うので、過渡期の今こそ紙媒体での記録・管理が必要かなと個人的には思います。
まとめ
アメリカで母子手帳とどのように向き合えばいいのかについて今回はまとめました。
日本だと妊娠・育児中の方だと身近の存在の母子手帳。
アメリカで妊娠・出産・育児中の場合、母子手帳を貰う機会がなかった方もいらっしゃると思います。
日本では今、「母子手帳デジタル化」の動きが活発になっている最中。
この数年で母子手帳の概念がどんどん変わっていく可能性があります。
いずれにせよ、将来日本で育児する可能性も考慮して、デジタル派かアナログ派か、ベストな選択が出来るといいですね。
この記事がどなたかのお役に立てることを願っています。
ではまたっ
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シャウエッセンのウインナーが食べたい
— からし🍢アメリカ駐在応援したい人 (@america_chuzai) October 6, 2024
シャウエッセンのウインナーが食べたい
シャウエッセンのウインナーが食べたい#なんでアメリカに上陸してないんだ
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